パネル貼り、まず、和紙で下張り。 [インテリア]
アートスペース油亀(古民家ギャラリー)に使う展示用のパネルを作るお手伝いをすることになりました。
ベニヤを使ったパネルに、白い布(デニムの生地のような)を張るということで・・・
問題は、ベニヤの「あく」が出てこないか心配だということになりました。
色々検討した結果、和紙を下張りして(浮け貼り)それから上張りをしようということになりました。
まず、浮け紙作り。
和紙を適当な大きさに切ります。
きり方に特徴があります。2辺はカッターで断ち切り、あとの2辺は、水をつけて水切りします。
水切りのことを、表具の世界では、「喰い裂き」といいます。
喰い裂きにすることにより、重ねたところの段差がなくなり、きれいな仕上がりになります。
喰い裂きにしたほうには薄い糊、断ち切りのほうには濃い糊をつけます。
のり付けの様子。
何枚か重ねてつけて(これは作業効率を考慮したやり方)ベニヤに張ります。
なで刷毛を使う。
なで刷毛で、のりがついた所をよくなでます。
基本、濃い糊のついたほうから撫で、薄い糊のついたほうに空気を抜くようにします。
端から貼っていき
ようやく完成。
貼ったばかりの時は、水分で、紙が伸びて、ちょっとシワシワしてますが、乾けば大丈夫。
これで下張り完成。ベニヤのあくが出ることはないでしょう。
一晩置いていよいよ明日は、上張りです。
上張りの様子も、うまく写真が撮れたらお伝えいたします。
〒700-0822 岡山市表町1-2-36
わがみや うめだ ℡ 086-231-3371
営業時間 午前8時30分~午後5時30分
定休日 日曜、祝日
追記です。
昨日の下張り。
きれいに乾きました。しわも伸びました。
デニムの生地に、あらかじめアイロン圧着式の紙を裏打ちして(貼り付けて)おいて、それに糊をつけてパネルに張り込みました。
全体には中くらいの濃さの糊、周りだけ、濃い糊をつけて貼りました。
完成です。
みんな初めて刷毛を使うような人ばかりだったけど何とかうまくいきました。
何事も、下地をしっかりすることが大切だとあらためて感じました。
わがみや うめだ
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