油ひき和紙 [和紙のこと]
写真は、今年のクラフト展(倉敷)に出品されていた、土佐和紙のハレハレ本舗の
中嶋さんがおつくりになられた、和紙のテントです。
和紙にこんにゃく糊を塗り、その上に、オイルを引いたそうです。
こうすることによって、夜露にぬれても大丈夫。
日本に、ガラスが普及する前は、雨が当たるところも和紙を貼っていました。
通称、雨障子。
「表具のしをり」 山本元著 大正13年10月10日発行の本から引用すると
「雨障子に油、あるいはロウを引くが、寒天を煮て、刷毛で引くがよい。
大根のしぼり汁を塗るのも妙である。」
とあります。
雨にぬれる所の障子紙は、糊は生麩を使い、糊に酢を少しばかり混ぜると
雨風に当たってもはげないそうです。
油紙を貼る時(つくろいに使うとき)にも、酢糊がいいらしいです。
日本人は昔から、和紙を上手に生活に取り入れてました。
また、見直して色々お使いになられてみてはいかかでしょうか?
ちなみに、「表具のしをり」 によれば、油は、 えのあぶら がいいそうです。
あぶらをひいた紙は、透明感が出て、灯りとかにも使えます。
今日は、特殊加工の和紙の情報でした。
〒700-0822 岡山市北区表町1-2-36
わがみや うめだ ℡ 086-231-3371
営業時間 午前8時30分~午後5時30分
定休日 日曜、祝日
ホームページアドレス
→http://kaminocho.omotecho.or.jp/shop/umeda/?DOC=index1.
コメント 0