和紙の服(紙衣) [和紙のこと]
和紙の花
奈良東大寺二月堂の「お水取り」の季節がやってきました。
このときお坊様が身につけるのが「紙衣(かみこ)」・・・和紙でできた着物です。
東大寺では、寒天を和紙にしみこませて強くするみたいですが、一般にはこんにゃく糊を使います。
こんにゃく糊は、コンニャクイモをすりつぶし粉末状にしたものです。
水や、お湯で溶いて使います。
和紙の藍染をするときも、こんにゃく糊を紙にしみこませ、紙を強化してから水洗いできるようにして行います。
他には、紙の毛羽立ちを押さえたりする用途に使います。
以前、このブログで、和紙で壁を貼った様子をご紹介しましたが、その壁が汚れた時も使えます。
スウィッチなど手垢がついたりして長年のうちに汚れてきたら、
「ウズクリ」という竹ひごを束ねたような道具で、その汚れをこすり落とします。
厚手の和紙は、楮(紙の原料)の繊維を漉き重ねていますので、表面の繊維が取れてきれいになります。
そのももけたところに、こんにゃく糊を塗ると再び、新品のような美しさが戻ります。
こんにゃく糊は塗ると透明になるので、便利です。
今日は、便利なこんにゃく糊のご紹介でした。
〒700-0822 岡山市表町1-2-36
わがみや うめだ ℡ 086-231-3371
2009-03-04 09:30
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コメント(2)
勉強になりますね~、和紙ってメンテが効くんですね、何だか奥深く面白い世界だな~(^O^)
by Mさん (2009-03-05 22:49)
Mさん、コメントありがとうございます。
今回の情報は、紙漉きをしてらっしゃる人が自宅の壁を
自分で漉いた紙で貼り、10年くらいたってメンテナンスをする所を
以前テレビでみて知りました。
ウズクリ・・・僕持ってます(道具フェチです)。
いつでもご入用の際はおっしゃってください。
by TSUYO (2009-03-06 07:05)